海揺録

自律とか、自由とかが、たぶんテーマです。以前は、精節録というブログ名でした。

君の味。

高度に抽象化された学問から得られる実利は、ほとんどの人々にとって、その仕組みを理解することは易しくなく、つまり、信じて使うということになる。

 

果たして、宗教との違いがどこにあるのか。

 

薬を飲む時、我々は無意識に処方元を信頼して服用する。人間は、太古からアルゴリズムと並行して、根本的には信頼や信仰によって生きてきた動物なのだ。

 

だから、思考の上位に無意識がある。そして、直観は信じることの精度を高める。

 

しかし、その本質は、さらに面白いことに、自分の観念群が最も臨場感を抱く現実が眼前に立ち現れているに過ぎない。君が真に信頼した薬は、それだけで君を治療する。

 

なるほど。直観は仮観と中観の部分集合の一部だ。このシナリオならきっとこれが面白い、こうなったら素敵だと、作者との共鳴が起きるようなものだ。そして、次元が異なるので、もちろん作者の顔は見えない。だから、何となくわかるってだけだ。至極、理にかなっている。

 

面白いと感じるストーリーを描くには、より自分にフィットした味付け、スパイスやハーブを試してみるのがいいだろう。

観念の棚卸しは、料理をよりシンプルにする。素材を活かそう。本来の君からはどんな素敵な味わいが溢れているだろうか。