平和と戦争が表裏一体である以上、
常に両方の可能性を検討することが広範な思考と言えよう。
平和であればいい。
有事に備える秘訣は、戦いになる前に、
相手の「攻撃手段」の全てを無効化しておくことだ。
こちら側の依存性を極力排斥することで、これが成る。
平時における依存は、
それがお互いにとって有益であれば、受ける分には構わないだろう。
後々、対立構造になった際に、この依存性は、
その甘えが強かった分、相手の急所に刺さり続ける。
優しさが真実であればこそ、深いところに依存ができる。
平時の甘さは、いざ有事になったとき劇毒に反転する。痛快。
すると、労せずに戦いは収束に向かう。
こちらに喚き声が届きさえしなければ、
幼児性はその支配的権能の一切を失う。
「相手にしない」とは、
相手の喚き声に対して、耳を塞ぐことでもなく、
相手の声帯を取り除くことでもなく、
ただその声が届かない距離まで物理的にも精神的にも距離を置くということだ。
さて、泣き疲れて憔悴したところに、飴を1つ置けばいい。