同じアニメを観ても、
人によって感想が異なる。
同じ人と接していても、
相対する相手によってその人への印象は異なる。
自らの心の状態が、
現象への解釈を変容させている。
自らの心の振動数と同調するように、
目の前の現状が感受される。
眼前に存在するかのように
思い込んだその「問題」は、
結局のところ自己受容に関する
条件性の問題に帰着する。
人生の意義や、
その過程で味わうことのできる感動、
そして幸せの量や質。
それらを決定しているのは、
他でもない自分の心の状態だ。
換言すれば、
自己受容の深度であり、
他者を愛する技術の練度であり、
自己の本質との調和の程度であるとも言える。
心が発している波長は目には見えない。
しかし、おそらくこれが中心的な役割を担って、
自らの世界を規定している。
自分が心地いいと感じる心の状態を、
僕たちは常に知っている。
枯山水に彩られた波紋に思う。
僕たちは自らが好ましいと感じる模様を常に感じている。
模様は雨風や風雪と共に移り変わり、
一粒の砂が同じところに留まり続けることは珍しい。
模様は内的にも外的にも変わるが、
心が感受している好ましさは、常にそこにある。
あなただけの素的な枯山水が、常に心と共にある。