海揺録

自律とか、自由とかが、たぶんテーマです。以前は、精節録というブログ名でした。

心と枯山水

 

同じアニメを観ても、

人によって感想が異なる。

 

同じ人と接していても、

相対する相手によってその人への印象は異なる。

 

自らの心の状態が、

現象への解釈を変容させている。

 

自らの心の振動数と同調するように、

目の前の現状が感受される。

 

眼前に存在するかのように

思い込んだその「問題」は、

結局のところ自己受容に関する

条件性の問題に帰着する。

 

人生の意義や、

その過程で味わうことのできる感動、

そして幸せの量や質。

それらを決定しているのは、

他でもない自分の心の状態だ。

 

換言すれば、

自己受容の深度であり、

他者を愛する技術の練度であり、

自己の本質との調和の程度であるとも言える。

 

心が発している波長は目には見えない。

しかし、おそらくこれが中心的な役割を担って、

自らの世界を規定している。

 

自分が心地いいと感じる心の状態を、

僕たちは常に知っている。

 

枯山水に彩られた波紋に思う。

僕たちは自らが好ましいと感じる模様を常に感じている。

 

模様は雨風や風雪と共に移り変わり、

一粒の砂が同じところに留まり続けることは珍しい。

 

模様は内的にも外的にも変わるが、

心が感受している好ましさは、常にそこにある。

 

あなただけの素的な枯山水が、常に心と共にある。