海揺録

自律とか、自由とかが、たぶんテーマです。以前は、精節録というブログ名でした。

哲感談話

哲学徒「生きる意味とは、要するに何なのですか?」

 

先人「それは、感じるものなんだよ。言葉よりも先に、心の感覚でね。」

 

哲学徒「感じるとは一体、ど、どういった感覚なのでしょうか?」

 

先人「まあ、目に見えない世界に、その集積体のような、太陽みたいなものがあって、そこに触れることで、感じることができるんだ。」

 

哲学徒「目に見えない世界ですか?」

 

先人「そう。一旦、続きも聞いてくれ。仕組みは単純で、自分の心のバイブレーションが、その存在のそれと一致することで、勝手にそこにアクセスされる。」

 

哲学徒「・・・バイブレーション?アクセス?」

 

先人「そしてね、一度アクセスすれば、すべてが自然に理解できるんだ。」

 

哲学徒「・・・」

 

先人「ふふ、この理解という感覚に、言葉を使った理由はないんだ。」

 

哲学徒「若輩の私には、入口すら見えない話です。」

 

先人「大丈夫。この先に、どんな展開が待ち受けていようとも、本質を捉え続けていれば、君も必ず辿り着く。これはタイミングの問題でしかないんだ。君の最も必要なタイミング、最も奇跡的なシチュエーションで、その邂逅が訪れる。だから、まずはリラックスして、楽しみに生きているといいよ。」

 

哲学徒「・・・ふう、少し肩に力が入り過ぎていたかも知れません。いやはや、全く分からないことだらけですが、ひとまず、ありがとうございました。」

 

先人「うん。そのひと呼吸が入口の扉を開けておくのに大切な準備なんだよ。こちらこそありがとう。ああ、それと、もうひとつ申し添えておくと、これはまさに確証性はないんだけど、おそらく、同時性というのも非常に重要な可能性がある。シンクロニシティというやつだね。少なくとも私は、自分ひとりで辿り着いたわけではないんだ。いや、そう感じている。まあ、何はともあれ、いずれ、この話が何かの参考になると嬉しく思うよ。」