マルクス・アウレリウスは自省録で、
人類全体が、そもそもひとつの有機体だとしたらと語ったが、
もっと広く捉えれば宇宙は音楽だ。
それぞれがこのハーモニーの中にいて、自らの音色を発している。
心地のいい音色は、それを主旋律として、周囲を巻き込みつつ美しい旋律を奏でていく。
無意識とは、宇宙を構成する並列的な全ての音のことであり、
意識とは、そんな中で、私自身に与えられた楽器のことだ。
美しい音色のひとつにワクワクがある。
ワクワクは、他のそれらを引き連れて、重ね合わせて、
あらゆる存在はその音色に高揚する。
音は、今ここに響いていて、
物理空間的にも、時間的にも、情報空間的にも、
まさに同時的に広がっていく。
あなたに与えられた楽器は、
もちろん、他の存在が扱っているそれとは異なる。
同じ楽器は、この世界にひとつとして生じ得ない。
だから、必ず、あなたにしか奏でることのできない音がある。
課題の分離とは、自らの音と、その他の音を聞き分けることだ。
人生の意味は、あなたが心地よいと感じる旋律と共に響いている。