海揺録

自律とか、自由とかが、たぶんテーマです。以前は、精節録というブログ名でした。

助け方

登山に下山があるように、

人助けというものも、その終着点を見据えている必要がある。

 

項目的な網羅であってもいいし、

期間的な区切りであってもいいし、

その併用でもいいのだろう。

 

そして、さらに必要となることは、

「目的する終着点」に到達できないであろうと判断した際に迅速に手を引くこと。

 

これはある種の「毅然さ」が求められる。

人間性に由来する同情的な網目から抜け出る「勇気」が必要なのだ。

 

学校という制度はそういう意味では非常に参考になる。

まずもって期間があるし、成績という名の項目がある。

数パーセントの異常値を除いて、卒業という区切りがあるのだ。

 

誰かを助けようとするとき、

誰かに助けを求められた時、次の2つを最初に考える。

 

・誰かを助ける心理的余裕が自分にあるか。

・この相手を心から助けたいと思っているか。

 

両方ともクリアなら、

次の3つをよく考えて、事前に決定する。

 

・いつまでそれに付き合うのか

・援助を止めるラインをどこに引くか

・何を助けたら卒業(ひと区切り)とみなすか

 

そして、この区切りの間隔については、

なるべく短く設定するのがいいようだ。心は変わりやすい。

 

自分の範囲外については、

漫然と「善いこと」をするというのは非常に困難を極める。

 

行き当たりばったりや成り行きまかせで、

誰かを助けようとするから「ミイラ取りがミイラになる」のだ。