海揺録

自律とか、自由とかが、たぶんテーマです。以前は、精節録というブログ名でした。

先の先の先

目先の利益は誰でも見える。

 

目の前に落ちているコインは、

なるほど。早い者勝ちなのだ。

 

目の前に落ちてくるコインが、

地面に着く前に拾うには、

多少の先見性がいる。

 

まだ見えていないものを

見る力がなければならない。

これは、獣には難しい。

 

機を待つ。育てる。

そういう投資的な視点を持つには、

「垂涎」を飲み込んでおく必要がある。

 

さては、機が来た時、

悦び勇んで利を喰らう。

これは愉快なことだ。

 

しかし、ゲームは続く。

ならば「機」に周期性を持たせるような、

そんな展開を用意するのはさらに合理的だ。

 

ジェットコースターに乗るのは楽しいが、

これはたまに乗るから楽しいのだ。

 

「継続的な喜び」を

薄紙一枚ずつ積み上げていく作業によって、

人生の実りと呼べる「豊作」は、

毎年続くようになるのだ。

 

一時的なものよりも、定期的なものを。

そして、定期的なものよりも、

永久的なものを。

 

そこに至る鍵は、

事柄の本質的な概念から出発して、

自分を含めた全体が共益的に発展しうる道を

選択し続けることに他ならない。