海揺録

自律とか、自由とかが、たぶんテーマです。以前は、精節録というブログ名でした。

灯台

今という心は、

夢という城壁と共に、

歩むような姿をしている。

 

様々な表現によって描かれる夢。

それが多様なほどに、城内の平和が保たれやすい。

 

実態のない脅威を防ぐには、

実態なき防壁が必要なのだ。

 

意識に向けられうる毒を、浄化して薬とするには、

その中心に到達する前に、濾過しておければ、それが好ましい。

 

願いや欲望、祈りや夢、好奇心や興味。

 

これらそのものは、

非常に尊い性質を有している。

 

もし、それらを恐れるのであれば、

我々はこう言っているに等しい。

 

「城壁が崩れるのは怖い。ならば、そうだ。城壁は作らずにいよう。」

 

しかし、野晒しになった心では、

仮に灯されていた炎が、まだ付いていようとも、

いずれ強風がその火をかき消してしまう。

 

 

では、城壁ごと覆うような、

大炎の心ならばどうか。

 

そこにも知行合一を思う。