海揺録

自律とか、自由とかが、たぶんテーマです。以前は、精節録というブログ名でした。

植えていない種は芽生えず、

根を張らない幹は育たず、

日を浴びない葉は枯れる。

 

具体的に描いていない夢は、流れゆく思考でしかなく、

目標を定めて日々を費やさなければ、夢に近づくこともなく、

少しずつでも実現していかなければ、いずれ腐ってしまう。

 

桃栗三年柿八年、梨の馬鹿野郎十八年。

 

大抵の娯楽が数日や数ヶ月で飽きてしまうようなものである一方、

何年も真剣に時間を費やすことができるものが見つかるというのは僥倖。

 

しかし、真剣の代償に死にゆく命もある。

 

何かを理由に諦めることがあったとして、

それを目的論と転換して強く生きられるのはアドレリアンか。

 

先を歩む者の足跡を眺めて、

ただ嫉妬していじける者もいれば、

その歩き方を真似る者もいるし、

轍なき道を選ぶ者もいる。

 

人の心のざわめきが、あらゆる願いを乗せながら、道をつくり、夢を描く。

 

夢のない人生も一興なのであれば、夢のある人生もまた一興。

 

完全に合理的ではないからこそ、楽しめる概念らしい。

 

そうして、深く深くと掘り下げた穴の深さは、とうに背丈を超えた。

 

湧いている鉱石を横目に、その核心に迫らんと土を刺す。

 

硬い岩盤にも、いずれ亀裂が入る。

 

雨垂れ石を穿つと