精節録 —オナ禁で得た知見—

依存や自律というものと向き合う中で考えたことを書いています。もしも、同じようなテーマについて考えている方がいれば、僕もその一人なので、共に考えていけたらとても嬉しいです。

自我を切り離す

取り組んでいることに対して、それに愛着を持つほどに、それらがまるで自分の一部かのように錯覚し始めることがある。愛着自体は、非常にいい響きであるし、それがあるからこそ何かを好きになったりできるものだと思う。しかし、自分と同一視してしまう錯覚…

脳の貪欲さ

たとえば、何かしらの問題の解決策を練る。問題が複雑であればあるほど、細分化して、段階を追って、解決の手順を整理していくのが大変になる。あるときは何時間もかかる。当然一日では終わらない。けれど、頭を休めることなくひたすら考え続ける。すると、…

不思議な愛おしさ。

ぼーっとしてみると分かりやすいが、焦りや苛立ちの感情が生じているときの心というものは、何かにとらわれていることに気がつく。 それは、実際、他人から見ればありがちなことであり、かつ、自分が感じているよりも本来はたいしたことのない悩みばかりであ…

ちっぽけな生き物。

自分にとっての自分の存在は、いつだって実物以上に大きく感じてしまう。しかし、ふとした瞬間に、その小ささを実感しては、「ああ、こんなにもちっぽけな生き物。」と、いろんな認識が変わる。 悩んでいるようなことも、それと一緒にちっぽけなものなのだと…

「相手の気持ちを考えろ」という困難を越えていくために。

自分とは異なる視点を相手が持っているかもしれないということが頭で分かっていたとしても、その相手の視点がどのようなものであるかまで分かることはほとんどあり得ない。 だから、自分の主張を伝えるときに、自分にとっては正しいとしても、相手にとっては…

「欲の長さ」と歩幅。

外的な競争。 まるで、市場で動き続ける価格のように、あっちへこっちへと変化していく。そのスピードは、競争が苛烈になればなるほどに加速していく。そのスピードについていけなかった者、あるいは、スピードについていくことにうんざりした者は、そこから…

オナニーと免疫力

オナ禁という言葉が意味するところは多様で、単純にオナニーだけを禁止する人、あるいは、セックスまで禁止する人、射精だけを禁止する人、その意味は多岐にわたっている。 今の僕はというと、別段それらの行為を禁止しているわけではなくて、射精の間隔をた…

自らとの向き合い方

さて、慌ただしさや焦りのうちから、ふと抜け出してみる時があって、自らと向き合うことを試みる。 従来の奇妙な方法として、「理想」という名の下で、達したい自己像を掲げて、そのいくつかの目標までの距離を計測して、距離が長いようなら、ひとまず区切り…

不屈の意欲を。

いつから、ゼロからつくることを恐れるようになったのか。 つくることはしても、誰かの前にさらすことを恐れるようになったのか。 誰かの前にさらしたことで、批判や否定をされることを恐れるようになったのか。 この恐怖は、生まれつきではないように思う。…

他責の理由。欺瞞。

暴力。 目に見える暴行や、耳に聞こえる暴言は分かりやすい。 しかし、表立って分かりにくい暴力は、より悲惨な結果をもたらすことがある。 殴られた痣や、切り傷は、少しずつ改善に向かうとしても、否定された人格は、死ぬまでに取り戻せるかどうか誰も分か…

不当な批判の悲惨

自らに尺度を持たない者が、不完全であって当たり前の他者を不当に批判することによって、無意識に自らの判断の基準を確立しようとするが、そのことで、他者を不当に傷つけたりすることは、紛れもなく暴力の一種である。 そして、なによりも、他者批判によっ…

シンプルな話

オナ禁は、オナニーをしたかどうか、それが問題になる。しかし、その境界線は多岐にわたることに気がつく。 欲望の狭間で自らと自問自答する。 「いや、ここまでならオナニーではない。」 「画像を見ただけでオナニーとは言えない。」 「これは、限りなくオ…

ないものをつくる

存在。 それほど、不確かなものはない。 現実。 夢との違いはどれほどのものだろうか。 私。 私とは何であるか、どうやって説明する術を持つというのか。 いやいや、そうではない。 そんなものがあるにせよ、ないにせよ関係ない。 そうした空想可能性は、一…

大切なこと

空気のように最も大切な人や、ものこそ意識にのほることが少なくて、 少なくとも僕は自分の親やパートナーのような実際のところ最も有難い存在ほど感謝することが少なくなりがちだ。なければ困るということと常に近くにいてくれるということは、表裏一体だろ…

孤独の味

「幸せと思えることが幸せ。」 誰かが言っていた言葉。 孤独な感覚は、寂しいものだ。人恋しくなる。 一方で、寂しさを感じた分だけ分かることもある。 ふと聴いたメロディーに自分の感情は交差する。 そこには、孤独な交わりがある。 そんなとき寂しさが喜…

多くを欲するならば、味は薄く。

濃い味は、濃くて美味い。しかし、飽きるのが早い。 だから、少ない欲望ならば、味付けを濃くすると良いが、多い欲望ならば、味付けを薄くすると良い。 味付けの薄さは、素材のうまみを活かす。 さて、物足りなさは十分の証であることが多い。ならば、寂しさ…

やってみれば、できるのだと分かる。

料理。 毎日似たようなものばかり食べていると、どうも舌が飽きてくる。すると気分まで滅入ってしまう。 料理の種類など、人が想像すればした分だけ増えていくような、そんな際限のないものなのに、わざわざ同じような食事をしていることもない。 白米の次は…

「淫欲の虫」

芋虫をみた。 透明な円筒形の連なりに、 ところどころ桃色がかった姿をしている。 肢体は、波打つようにくねらせている。 疣足と口は、常に何かを喰らおうとして、絶えず動いている。 どうやら、身体と精神の全てに巣喰っており、 それを喰らい蔓延っている…

生活のリズム感

一夜漬けなどであれば、徹夜の必要は分かる。一生に何度もないお祝い事が朝まで続くことも、また生きている楽しみの一つに違いない。 ただし、普段の生活、仕事においては、どうもリズム感がないと、どこかで無理が出たりすることがある。 無理が出ると、そ…

心地よさは限りなく存在する

「何事においても、連続は、嫌気を起こさせる。」 自慰が手頃で、かつ、ときに楽しく、多幸感を覚えるからといって、それひとつだけに(あるいはそれに類似した性事だけに)、自らの快感の根を伸ばすことは虚しい。 おそらく、もっと手頃で、快楽量の多い事柄…

余裕があるから無駄が増える。

生活に余裕があるからこそ、無駄が増えていく。 仮に、その日生きるのさえ過酷な毎日であれば、どこに自慰などを行う余裕があるだろうか。いや、極限まで追い込まれたなら、もしかすると逆に自慰以外の選択肢等なくなるかもしれない。 自らを追い込むバラン…

自らで道をつくるのか。その目の前にある道を歩むのか。

自由を失う生活に慣れ親しんだものは、自己決定に伴う苦悩や、必要とされるエネルギー、そして、なによりも創造力の不足、そういった事柄に耐えられなくなる。不自由は実のところ楽である一面も強い。行動に制限があり、判断の範囲は極めて狭いから。自由は…

エロとの付き合い方(5)

同じように酒を嗜んでいても、 酒に溺れる人もいれば、溺れない人もいる。 同じようにタバコを吸っていても、 それを適度に嗜める人もいれば、やめられなくなる人もいる。 ギャンブルに手を出したとしても、 それを楽しみの範囲でやれる人もいれば、自らを破…

分からないこと

分からないことがあろうとも、時は進む。 時が進めば、ことは流れていく。 時の流れに従って記憶は風化され、美化され、それぞれに変わる。 時には無為が、あらゆる有為よりも素晴らしいことがある。 しかし、それがいつなのか、分からない。 ふと、何として…

まなびを得るために必要な性質

自主的であること。 まじめであること。 まなびを得るために必要な性質を、経験から思い返してみると、 このふたつが確かにそうであるなと感じる。 もし、何からもまなびを得ることがなければ、何も変わらずに日々を送ることになる。 もしかしたら、それでも…

気取りの理由。

何者でもないことに対して、 何かこう圧力を感じるのはなぜだろうか。 それは、自分の内部から湧き出て来ているのか、 それとも、何らかの視線なのか。 よくわからないけれど、どうにか形だけでも取り繕っていないと、 何か人として生きていて十全ではないよ…

積み重ねていくこと。

難易度の高いことに挑戦し続けていく。 答えの無い工夫を繰り返していく。 道程が困難を極めるほど、その過程で得られるものは大きい。 気がつけば、様々にできることは増えているが、しかし、問題となる壁については、まったく壊すことができていないような…

オナ禁の意味

結論からいくと、それは自己評価と自己批判にある。 自らを評価する尺度は、はたしてどこに存在するのだろうか。それは、他人や社会が用意した物差しで事足りるような画一化されたものではない。自らは、自らで評価して、前と思う方を前として進んでいくこと…

エロとの付き合い方(4)<自慰の分析>

なぜ、自慰の依存性が、非常に高いのか、細分化しながら考えてみたいと思う。 手軽さ 快楽量 コストパフォーマンス 自由度の高さ 精神安定 新しさ タブー 唯一性 反動の分割 まとめ <手軽さ> 何よりもまず、手軽である。趣味は人それぞれあるに違いないが…

運の流れ方

感情の流れとともに運も流れ来る。喜怒哀楽の変化のあり方によって、運ばれてくる「何か」も変わる。 真面目さ。ひたむきさ。素直さ。愚直さ。正直さ。優しさ。まさに、形容詞。ある容れ物の中には、それに合った「何か」が流れて来て、その中におさまる。 …